幸せな職場のつくり方 ―障がい者雇用で輝く52の物語―
障がい者雇用はドラマの連続!その先に見える幸せな職場とは?
~ 「良い会社」の常識を変える、目からウロコの52社! ~
ベストセラー『日本でいちばん大切にしたい会社』の著者であり、全国各地7,000以上の会社を視察した坂本教授が、社会人大学院生とともに、障がい者雇用の現場を視察。
本書はそのなかから、「障がい者雇用を通して、すべての人々の幸せを追求する52社」を厳選。
利益や業績以外の価値を示しながら幸せな会社とは何かを追求し、その課題と展望を模索する
四六判(128×188ミリ)
288頁
定価 (本体1500円+税)
ISBN 978-4-904380-30-7 C0034
2014年5月31日発行
著者・監修者
坂本 光司
1947年、静岡県生まれ。静岡文化芸術大学教授等を経て、現在法政大学大学院政策創造研究科教授、同大学院静岡サテライトキャンパス長。専門は中小企業経営論、地域産業論、障がい者雇用論。「人を大切にする経営学会」会長、「日本でいちばん大切にしたい会社大賞」審査委員長、NPO法人オールしずおかベストコミュニティ理事長。国・県・市などの公務も多数兼任する。
徹底した現場主義で、これまで訪問調査、アドバイスした会社は7,500社を超える。著書に、『日本でいちばん大切にしたい会社(1)(2)(3)(4)(5)』『理想の会社をつくるたった7つの方法』『経営者の手帳』(あさ出版)、『人を大切にする経営学講義』(PHP研究所)、『利益を追わなくなると、なぜ会社は儲かるのか』(ビジネス社)、『ちっちゃいけど、世界一誇りにしたい会社』(ダイヤモンド社)、『強く生きたいと願う君へ』(WAVE出版)など多数
坂本光司研究室
坂本光司教授の思想・理念を学ぶべく集った社会人ゼミ生が約65名所属。職業は経営者、会社員、公認会計士、税理士、社会保険労務士、経営コンサルタント、市議会議員、公務員など。坂本光司教授との共著書に、『さらば価格競争』『なぜこの会社に人財が集まるのか』(商業界)、『日本でいちばん社員のやる気が上がる会社』(筑摩書房)、『日本の「いい会社」』(ミネルヴァ書房)、『いい経営理念が会社を変える』(ラグーナ出版)、『小さくてもいちばんの会社』(講談社)など多数。近年、日本で最も活躍する社会人ゼミとして注目されている。
はじめに(本文より)
(略)
私の研究室には現在、修士、博士、研究生など約70名の社会人大学院生が在籍しています。年齢は20歳代から60歳代まで、職業は経営者をはじめとした企業人から、公認会計士、税理士、経営コンサルタント、社会保険労務士、さらには議員や公務員までさまざまです。
院生たちはみな、自分自身の知見を高め、自分の所属する企業や組織をより良くするため、そして人をトコトン大切にする「正しい経営」を行う企業や経営者をもっと増やしたいという一心で、夜間や週末に大学院に学びにくるのです。
こうした院生たちの期待に応える方法は、理論や理想を語ることではないのです。そんなことよりはるかに大事なことは、人、とりわけ障がい者をはじめとする社会的弱者といわれる人々を、トコトン大切にする経営を実践している全国各地の「生きた企業」や「生きた人々」を題材にした現場研究だと思います。
(略)
本書は、そんな院生たちの発案で世に出すことになりました。院生たちが、「これまでの学習や研究成果を踏まえ、多くの人々や企業に、障がい者雇用の重要性と必要性を訴えるとともに、障がい者雇用に尽力している企業をたたえ、報いたい。その一つとして、これらの企業を紹介する本を出版しよう」と提案したのです。そしてそのタイトルは『幸せな職場のつくり方-障がい者雇用で輝く52の物語-』と決まりました。
(略)
本書がきっかけとなり「障がい者に優しい企業」「障がい者雇用に尽力する企業」が全国各地に増えてくれるならば、執筆者一同、これほどうれしいことはありません。
(略)
目 次
はじめに
序章 なぜ障がい者雇用で会社が幸せになるのか ―5つの法則―
第1章 なぜ障がい者雇用で会社が幸せになるのか
両腕を失っても口にペンをくわえ起業した経営者(北海道光生舎) 他
第2章 なぜ社員が助け合うのか
社員全員が手話で朝会を行うペット保険会社(アニコム損害保険) 他
第3章 なぜ職場がうまく回るのか
障がい者をもの作り職人に成長させるちょうちんメーカー(宇佐ランタン) 他
第4章 なぜ障がい者が生き生きと働くのか
複雑な作業工程を細分化し、障がい者とともに創る「にがり豆腐」(はらから福祉会) 他
第5章 なぜ地域に愛されるのか
アフター5を大切にして生活支援にも取り組むきのこ農場(柿の木農場) 他
全52社を収録。