【好評予約受付中】多文化クリニックの原点 〝ドン・キホーテの夢〟を抱えて
私たちは、お互いに理解し合えるか?
外国人労働者の増加、孤立、貧困、こころの不調――。
日本はいま、多文化化という大きな変化の中にある。しかし、「文化の違い」を理解した精神医療や支援は、まだ十分とはいえない。
四谷ゆいクリニックは、多文化精神医療の草創期から、さまざまな国や背景をもつ人々と向き合ってきた。
臨床の現場から「違いを抱えたまま共に生きる社会」の可能性を探る。
発送予定:2026年6月12日 〜 2026年6月17日
編著 阿部裕・井上孝代 四六判並製 364頁
ISBN 978-4-910372-34-1 C0034
定価3,080円(本体2,800円+税)
2026年6月12日刊行
多文化の現場で「こころ」を診てきた13人の臨床家
阿部裕/石塚昌保/井上孝代/岸 航平/白井 優/田中ネリ/長澤想宇/津田 友理香/蜂矢 百合子/Jose Ramos/松井 健太郎/村上尚美/李 創鎬(50音順)
目 次
第1部 夢をカタチに
第一章 四谷の中心で夢をさけぶ ―〝四谷ゆいクリニック〟の誕生エピソード 井上孝代…
第二章 驚嘆した就職先 村上尚美
第三章 消えないラテン魂の炎 田中ネリ
第2部 夢の実現へ
第四章 戸惑いと奮闘 石塚昌保
第五章 クリニックで、外国につながる子どもに会う 蜂矢 百合子
第六章 韓国との懸け橋~あるマイノリティ体験を経た多文化臨床医への軌跡~ 李創鎬(り ちゃんほ)
第七章 在日フィリピン人コミュニティとともに 津田 友理香
第八章 あの日見たニューヨークのビル 長澤想宇
第3部 夢の広がり
第九章 職場以上、医局未満 岸 航平
第十章 井の中の蛙、世界を診る――四谷ゆいクリニックでの英語診療録 松井 健太郎
第十一章 多言語と多文化で謡う診察室 白井 優
第十二章 四谷をめぐる夢――スペイン人の視点 Jose Ramos(ホセ・ラモス)
第十三章 四谷から多文化臨床への再出陣二十年、今は?
―みなで助け合い、創りあげたクリニック― 阿部 裕
エピローグ 「見果てぬ夢」を紡ぐ実践共同体(community of practice)
~四谷ゆいクリニックの多文化臨床とその継承~
編者代表プロフィール
院長 阿部 裕(あべ ゆう)
医学博士、精神保健指定医。
1981年から宮本忠雄教授のもとで精神病理学、多文化間精神医学を学ぶ。
スペインのマドリード大学精神医学教室へ国費留学。大学教授を経て、2006年、四谷ゆいクリニックを開設。
2024年、社会貢献賞受賞。現在、同クリニックにて日系ラテンアメリカ人を中心にこころの支援を行っている。
著書に『ドン・キホーテの夢』(星和書店、1996)、『多文化精神医療―自然、風土、文化、そして、こころ』(ラグーナ出版、2019)などがある。
クリニック紹介
四谷ゆいクリニック
2006年3月開院。
日本人以外に、スペイン語圏、ポルトガル語圏、英語圏、韓国語圏などの外国籍の方々が多く受診するクリニック。
診察では、その人の価値観、生活の仕方、対人関係などその人の文化に沿った文脈で話を丁寧に聴き、支援をおこなっている。
〝ゆい〟は「ともにに助け合う」という意味。診療では、その人自身の持つ自分で治る力を最大限発揮できるよう、一緒に考え、ともに歩む伴走者であることを大切にしている。
多文化共生に取り組む-6 つのコンセプト-
①公正な医療を展開する。
②その人に適した医療を目指す
③その人のこころに耳を傾ける丁寧な医療を心がける。
④時代の変革に応じた有効な質の高い医療を提供する。
⑤人と人の調和・安らぎを享受できる医療であることを願う。
⑥多文化に開かれた医療を標榜し、英語、スペイン語、ポルトガル語、韓国語等のいろいろな言語で対応する。
四谷ゆいクリニック公式HP(外部サイト)