シナプスの笑い Vol.6

シナプスの笑い Vol.6

¥838
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NPO法人から株式会社ラグーナ出版になって初めての雑誌です。
特集は「病院に行くまで-変だな?と思ってから-」。東邦大学医学部の水野雅文教授が、身体の病と同様に、「こころの病の早期発見の重要性」について寄稿してくださいました。複数の体験者の方々も、初めて病院に行くまでの一筋縄ではいかない過程を綴っています。
「自助会探訪」では、鹿児島市の精神障がい者ネットワークの確立を目指す「鹿児島精神医療福祉ユーザーネット準備会」の発足式の報告と、参加者の皆様に語っていただいた就労についての体験を掲載しました。

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A5判(148×210ミリ)
128頁
定価 (本体762円+税)
ISBN 1883-0374
2008年8月25日発行

年間定期購読はこちらから
https://lagunajapan.official.ec/items/38597142

電子書籍版(Amazon Kindle)はこちら
https://www.amazon.co.jp/dp/B08PCRJRRX

内 容

特集

「病院に行くまで-変だな?と思ってから」
統合失調症、うつ病、強迫性障害の精神病体験者自らが、変だなとおもってから病院に行くまでの期間を取り上げている。
ある体験者は高校生の時、友達とコミニュケーションがうまくとれなくなり自転車で遠出をしたり、頭が働かない感じがして、内科の病院を転々としているうちに、伯父さんに「アメリカに行こう」と言われて精神科に連れて行かれたことを語っている。
またある体験者は、大学生になり、親元を離れて知らない土地でリストカットをした。現役カウンセラーの先生の授業を受けたことをきっかけに精神科の門をくぐることになったと精神科への経歴を語る。
この特集にあたり、精神科医の水野雅文教授が、「こころの病の早期発見の重要性について」と題して寄稿してくださった。精神病は早期に治療を開始すればするほど、病気の予後が良く、入院治療に要する期間や服薬量も少なくて済むことが明らかになってきていることから、DUP(Duration of Untreated Psychosis)あるいは「精神病未治療期間」の重要性について語っている。

「自助会探訪」
鹿児島で始まった精神病体験者の声・意見を幅広く外へ伝えることなどを目的とするユーザーネット準備会(仮)の発足式について編集部Hさんが語る。

連載・投稿

「真の神の話」
独自の観点から「神」の仕事の風景を描いている。

「愛の十一連詩」
「愛」という同じ題で十一の愛についての思いを綴る。

「深海魚物語」
作者の入院前の不思議なポークソテーの思い出から入院に至るまでが描かれている。

「私は酒飲みであった」
作者の幼い頃の思い出や、父親のことを通してアルコール中毒の怖さについてかかれている。

「れんげを摘む日」
情感あふれる作風で、れんげ畑を背景に詩的な美しい内容となっている。

「RE・N・A・I LIFE STYLE」
なにげない日常のなかの恋愛をさわやかに描く。

「ショートショート」
選挙をテーマに笑える内容である。

「或る病院での出来事」
精神科と思われる病院のクリスマスの風景を淡々と語るシナリオである。

投稿作品解説

作品名:「真の神の話」 「愛の十一連枝」

霊界大戦の続きは書きたくなかった。この内容を真に受けて、頭がおかしくなったら責任がとれないと思ったからだ。その後も作品を寄稿していたが、「真の神の話」はやはり、神がでてきて神とはなんだ、私が体験してでてきた神はなんだったのだろうと神の話が多くなった。新境地というよりも、私の根っこの部分で、霊界大戦が息づいているのだと思う。
「愛の十一連詩」は、愛という言葉で私のあみだした創作術でどこまでかけるか挑戦した。書き古された愛という言葉も私の世界では、また別な姿を見せた作品である。私は、自分の欲動を達観しながら、何かを書くのだろう。しかし、作家はファーストインパクト(私でいうなら霊界大戦)を継承して新しいものに挑戦するのだと思う。

目 次

第Ⅰ部 特集
病院に行くまで-変だな? と思ってから-/こころの病の早期発見の重要性(水野雅文)/体験者は語る/自助会探訪~鹿児島編~
体験発表 働くということ

第Ⅱ部 連載
短編小説:「真の神の話」(竜人)
詩:愛の十一連詩(竜人)
小説:「私は酒飲みであった」(長峰悠二)
漫画:深海魚物語(鶴丸"深海魚"宜大)
小説:イマココまで千年の旅が始まる「れんげを摘む日」(中原初音)

第Ⅲ部 投稿
短編小説:「 RE・N・A・I LIFE STYLE"何気なく過ごす時間にふと思う"いとしき君は今 何をする」(上野隆二)
ショートショート:バッヂを狙え 鵜滑稽の卵シリーズ2熱い戦いに心のゴングが鳴る!!(鵜滑稽)
戯曲:或る病院での出来事(小田好一)
俳句:(池ノ上弘)春夏秋冬(作道修)(飯山覺)
短歌:(飯山覺)(東瀬戸サダエ)
川柳:うるるん体験記(鵜滑稽)
詩:黒い鳥/天界と地上(HIDE)/ちっぽけな夢の集大成/ティータイム(安藤菫)/僕のダウンジャケット/翼が欲しい/ピエロ(加藤仁)/ベルオネッラ 破片の傷/パレード/ぎょうが(雪時)おかえり/弱者(ゆめびと)/自由席(Marr)/ 真実/口つけず/十七の初恋(木場茂信)/待ってます/ありきたりの話/あれの声の誘惑/希望的な思い(ウナム)