シナプスの笑い Vol.24
座談会では、統合失調症急性期の恐怖からいかに脱出したか、そして回復期における芸術の役割は何かについて、精神科医で劇作家の胡桃澤伸氏を迎えて語り合います。
特集では、病の嵐のあとで心の平和を得るに至った道のりと、てんかんを抱えながら力強く前を向いて生きるための発作の対処法をテーマにお話をうかがいます。
A5判(148×210ミリ)
128頁
定価 (本体741円+税)
ISBN 978-4-904380-32-1 C0093
2014年10月20日発行
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内 容
座談会:恐怖からの脱出と芸術の役割
統合失調症の急性期において、支配的な情動は「恐怖」である。体験者たちは、いかに恐怖から抜け出し、「現実」へと生還したのか?また、回復期における芸術の役割とは?精神科医で劇作家の胡桃澤伸氏を迎え、統合失調症体験者が本音で語る。
特集1:心の平和について
心の平和ほど尊いものはない。
生死を分かつような病の嵐の後で、平和をつくりあげた心の航海を統合失調症体験者が綴る7つのエッセイ。
特集2:てんかん発作の対処法
てんかんを抱えながらも、力強く前を向いて、未来を切り拓いている著者が伝える発作の対処法。
対処がわかればもう怖くない!
Mind Mattersの紹介
オーストラリアの包括的学校精神保健プログラムを紹介するシリーズ第10弾。今回は摂食障害について解説する。
漫画:サバイバーズミッション 最終回
友子は数年ぶりに友達のゆみちゃんと喫茶店で再会する。引きこもりから友子は脱出できるのか・・・。
小説:白百合の君へ 最終回
自然豊かな島での平穏なくらしのなか、不思議な「声」に、守られ回復していく葵。母の死を乗り越え未来に向かって歩き出す。
心はここにある 第3話
入院生活で臨床心理士詩織に抱いたあこがれ。中年看護師が「心はここにある」と胸に両手を重ねて言われ、驚く主人公。心はどこにあるのか?
投稿作品解説
作品名:小説 羽虫地蔵
知らないおじさんにもらった蛇の死骸。お地蔵さんの足下にうち捨てられたそれは数日がたち、その肉体を餌に息づく多くの命達。少女から大人へと成長する過程の苦悩を文学的に表現。
作品名:エッセイ 歳月
自殺願望を抱きながら、なんとか生きながらえてきた著者。ままならない日常と、自身の六十数年の人生を嘆きつつ幸せとは何かを語る。
目 次
第Ⅰ部 特集・連載
座談会:恐怖からの脱出と芸術の役割 精神科医・劇作家くるみざわ しん氏を迎えて
特集1:心の平和について ラグーナ出版編集部より
特集2:てんかん発作の対処法
第5回:これからの精神科病院 -入院体験者が語る未来の形-
『Mind Matters』の紹介
漫画:「サバイバーズ・ミッション」 最終話
小説:「白百合の君へ」 最終話
小説:「心はここにある」第3話
第Ⅱ部 投稿
小説:羽虫地蔵
小説:壊れたシナリオ
小説:一筋の光
小説:オオコガネムシとコガネムシ
エッセイ:未来の希望の自分へ
エッセイ:カボチャ切り
体験記:歳月
他、詩歌、歌詞、短歌、俳句等掲載
編集部から
エッセイ:創作によって気分がほぐれるとき
書評:夜と霧 -ドイツ強制収容所の体験記録-
巻末資料
精神保健福祉センター一覧