泣いて 笑って また泣いた 2
誰もが働ける社会へ。
都会の小さな会社のドタバタ劇、再び。
倉科透恵は都内の印刷会社で働くごく普通のOL。他の人と違うのは、彼女が統合失調症だということ。
この本は、外に出て電車に乗ることさえ苦痛だった彼女が、様々な困難に直面しながらも彼女なりの幸せを手に入れてゆくお話の二作目である。
本の出版にこぎつけるまでと出版したあとの話を中心に、さまざまな人との出会いや関わり、著者の奮闘ぶりが、ユーモアあふれる独特の感性と不思議なリズムでテンポ良く描かれる。
ときには笑えて、ときにはじーん。自分の体調に合わせて、自分らしく楽しみながら社会の中で生きてゆく、そんな当たり前のようにも思える日常の心地よさをあらためて発見させてくれる作品。
四六判(128×188ミリ)
200頁
定価 (本体1200円+税)
ISBN 978-4-904380-45-1 C0095
2017年10月22日発行
著 者
倉科 透恵(くらしな ゆきえ)
東京都出身。統合失調症を抱えながら、都内の印刷会社で働いている。
大人になってもキティとリラックマが大好きで、キティちゃんとリラックマがコラボするのが夢。
神社めぐりが好きで、御朱印集めもしている。
あとがき(本文より)
初めましての方も、二度目ましての方も、読んでくださってありがとうございます。倉科透恵です。
前作発売から一年後に続編を出すと言ってから、完成までに一年かかりました。発売日は前作と一緒の日付です。なぜ、この日かは本文をお読みくださいませ。
(略)
出版するまでと出版したあとの話を書きました。いろいろなことがありました。出版するまでに、長年原稿をこねくりまわし、ついに出版のきっかけをつかみ、合宿に行き、ラグーナさんと出会い、ゼミに行って記憶をなくし、ラグーナさんに行き、ワカメが流れ、ティッシュを拾いました。本一冊分ぐらいのできごとがありました。
原稿修正のため、自主的にホテルに缶詰めしました。作家さんが泊まるホテルといえば、「山の上ホテル」です。池波正太郎先生などが利用したホテルです。
缶詰めするほどではなかったのですが、作家さんっぽいことをしてみたくて、ホテルに泊まってみました。校正原稿を持っていって、原稿を修正しました。ホテルの机は広くて、修正がはかどりました。
本文中、各種メディアに登場している方のほか、坂本光司先生、高森信子先生、装丁を担当してくださった堀之内千恵さんとイラストを描いてくださった榎本よしたかさん、ラグーナ出版の会長さんと社長さんは実名で登場していただきました。その他の登場人物はモデルはいますが、仮名とさせていただいています。
今回、コラムニスト・ひかりさんに帯を書いていただきました。ありがとうござました。ひかりさんについては本文をご覧くださいませ。
(略)
ここまで読んでくださった方、これから本文を読む方も、お手に取っていただきありがとうございます。私も続編を書くとは思ってませんでしたが、書いてしまいました。読んでくださって嬉しいです。
目 次
1.出版社と出会う
リラックマデビュー戦
会議はぐるぐる
なぜか笑える
ますノート活用術
閉鎖病棟
神社で転機
酷評
文庫本
プレゼント
出版社
帯だけ先に決まる
2.日本でいちばん大切にしたい会社
坂本ゼミへ
黒歴史開帳
ミーティング
カッコいい訊き方
発売日決定
SPIS始まる
一日一改善
ポッキーアート誕生日編
最終チェック
お礼の準備
出版祝い
本発売
3.ワカメが流れた
ラグーナ出版訪問
原因不明の不調
感想のコメント
新たなカッコよさ
坂本ゼミ再び
呪いが跳ね返る
新聞に載る
コラムの連載
ライフハックになる
雑誌に掲載
改善の第一歩
印税
ブログで紹介される
サイン会
三刷目
4.続編準備
書いたほうがいい
引っ越し
ついにお礼が言える
悩みに悩む
親知らずを抜く
新たな挑戦
紙博
Road to 叙々苑
あとがき