シナプスの笑い Vol.37

シナプスの笑い Vol.37

¥815

巻頭特集では、イタリア精神保健法(バザーリア法)40周年を迎え、ボローニャ精神保健局前局長のドネガーニ氏による特別講演を掲載。精神科病院を廃止し、精神保健センターを中心に地域で患者をケアする体制が整いつつあるイタリアの取り組みをわかりやすく伝えてくれます。
座談会では『シナプスの笑い』の読者兼投稿者をゲストに迎え、「病気になって得たもの、失ったもの」をテーマにめいめいの人生を語り合いました。
中井久夫を患者の視点から読み解く「探求―統合失調症とはどんな病気か?」では、働くということについて中井の言葉をもとに患者たちが自らの経験をもとに考察します。

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A5判(148×210ミリ)
128頁
定価 (本体741円+税)
ISBN 978-4-904380-81-9 C0093
2019年2月20日発行

年間定期購読はこちらから
https://lagunajapan.official.ec/items/38597142

内 容

特集:地域へひろがる精神医療と保健福祉
イタリア・ボローニャの精神保健に触れて ~今を共に考える~
精神科医 イヴォンヌ・ドネガーニ氏を迎えて
イタリア精神保健法(通称バザーリア法)を制定したイタリアは、二十年をかけて公立の精神科病院を廃止し、世界に先駆けて地域中心型精神医療サービスを確立した国である。ボローニャ精神保健局前局長で、精神科医でもあるイヴォンヌ・ドネガーニ氏を迎え、イタリアの先進的な思想と取り組みを学びながら、日本の精神医療福祉の未来について共に考える機会を得た。

座談会:病気になって得たもの、失ったもの
『シナプスの笑い』読者兼投稿者をゲストに迎えた初めての座談会。人生を振り返ると、どんな人にもさまざまなドラマがある。住む場所は違えど、同じ病を抱え戦ってきた者同士が互いの経験と思いを語り合う。

連載:探求―統合失調症とはどんな病気か? 第十二回
中井久夫を患者の視点から読み解く
社会で生きる
「働くということ」にかかわる中井の言葉を患者たちが考察した。ゆるいネットワーク、迂回してたどり着く志望の仕事、自尊心の置き所など、患者が社会と向きあって生き抜いてゆくヒントを探る。

連載:リシンク・メンタルイルネス Rethink Mental Illnessの紹介 第二回
リシンクの運営について
当事者が翻訳する新連載シリーズ二回目。イギリスの精神保健慈善団体「リシンク・メンタルイルネス」の活動について、精神疾患の当事者や関係者が主体となる管財人委員会によって運営され、精神保健局がサービスを最適化する仕組みを解説。

連載:小説 「松田家の人々」 最終話
終戦を経て、それぞれの人生を必死に生きる松田家の人々。事故死した三女チズの長男芳生は大学で学ぶが、教員になる夢を追い、叔父とマリ伯母に相談する。道が開け、芳生は心からの感謝の気持ちをマリに伝えるのであった。

連載:小説 「ぬいぐるみふぁーざー」 第十二話
目が覚めたらぬいぐるみになっていた男、北川雅俊。こじれていた誤解を解き、娘や妻と和解できたが、今度は職場に新たなメンバー二人が加入し、一波乱起きそうな予感が…。

連載:サークル活動紹介 ラブ・フォーティー トマト・クラブ
硬式テニスとバドミントン・卓球の二つのサークルを紹介。障がいの枠なく、一般の方から障がい者までさまざまな年齢層の参加者がスポーツを楽しんでいる。

特別インタビュー:ラグーナに職場体験実習生がやってきた!
盲学校の高等部学生を実習生として初めて迎えた。視覚障がいがありながらも、制作部でいろいろな体験実習をおこない、障がいを抱えて生きることについて、若い感性で語ってもらった。

福祉事業所紹介:就労継続支援A型事業所 障害者就労センター みなよし
農協の農業指導員の方が設立した、農産物関連の業務を行う事業所を紹介する。

連載:漢字の語源から精神文化を探る 「考」について

投稿作品解説

投稿 体験記:「外出」
兄姉たちと行った桜島巡りのことを綴る。ひととき病院から離れ、短い旅を心の底から楽しむ作者の高揚感が読む側に生き生きと伝わってくる。

投稿 小説:「pray」
ある思慮深い男の心の内を描く。女友達への手紙、文学、思想、祈り、人との心の通じ合い…。病を抱えた男と、海沿いにある心療内科の医師との知的で抑制のある語らいが豊かな文学性を紡ぎ出す。

投稿 小説:「つまらない脳」
医学で自らの欲する能力を高められるようになった近未来。知能を高めることを望んだ男だったがうまくいかず、代わりに他の能力を高めるが、巡り巡って皮肉な結末に。自分というものについて考えさせられるショートショート。

目 次

特集
地域へひろがる精神医療と保健福祉
イタリア・ボローニャの精神保健に触れて ~今を共に考える~
精神科医 イヴォンヌ・ドネガーニ氏を迎えて

連載
サークル活動紹介 ラブフォーティー・トマトクラブ 代表 松本賢一郎

座談会
病気になって得たもの、失ったもの

連載
探究 ― 統合失調症とはどんな病気か? 第十二回
中井久夫を患者の視点から読み解く
社会で生きる
働くということ

連載
リシンク・メンタルイルネス Rethink Mental Illnessの紹介 第二回
リシンクの運営について

連載
第六回 ショットの世界

連載小説
松田家の人々 最終話 松田 マツ / ぬいぐるみふぁーざー 第十二話 加川 椿

投稿作品
<入院患者より>
空くんとのんのん/急な、お別れ/七十六歳の恋/外出
<地域に暮らす患者より>
pray/つまらない脳/いじめ・蟻地獄・統合失調症/抱きしめるべきでした
思い出散歩~ノートはタイムマシン/統合失調症患者から見た、この病気がもたらすもの
『歌のある生活―私にとり―』/友達の大切さ 他詩・イラスト掲載

特別インタビュー
ラグーナに職場体験実習生がやってきた! ペンネーム 東堂信仁さんインタビュー

連載
福祉事業所紹介 就労継続支援A型事業所 障害者就労センター みなよし

連載
漢字の語源から精神文化を探る
「考」について 山本史也

エッセイ:心のレポート ―編集部便り―
相談室:お笑いお悩み相談室 ―本の読み過ぎで頭がごたごたして、仕事にも支障をきたしています。
どうしたらよいでしょうか?
当事者映画評:『ルーム』
当事者書評:『中井久夫との対話 ―生命、こころ、世界―』