地域探究の視角-清水基金プロジェクト最終報告論集
¥2,970
多様な研究が描き出す「地域」の透視図
鹿児島国際大学附置地域総合研究所「清水基金プロジェクト研究」は、社会学者・故清水盛光氏に由来する寄附金にもとづいて運営され、地域文化や地域振興、地域福祉など多様なテーマのもと2017年から2023年にわたって研究活動を展開してきた。本書には、清水盛光氏の足跡を受け継ぐ数多くの研究成果からその一端を収録。ジェンダー・労働、教育資源、有形無形の文化遺産、共同体と福祉、地域言語など、多彩な切り口から「地域」「社会」「共同体」を深く掘り下げる六つの論考。
鹿児島国際大学附置地域総合研究所・編
A5判上製 200ページ
ISBN 978-4-910372-31-0 C3036
定価2,970円(本体2,700円+税)
【執筆者・内容】
竹安栄子「地域社会の持続的発展に向けて-女性のためのリカレント教育の意義と課題」
馬頭忠治「地域の学習環境と図書館活動-制度社会から地域づくりの住民自治へ」
武田篤志「南大隅町佐多地区の御崎祭りにみる場所の神性
-場所の未来ビジョンを考える契機としての祭り」
高橋信行「コミュニティ概念と地域福祉」
森勝彦「中華圏の地域アイデンティティと港の記憶-香港と高雄を事例として」
松尾弘徳「鹿児島県奄美群島における地域共通語に関する研究
-義務的モダリティ形式マイを中心に」
資料編「清水盛光氏年譜」「清水基金プロジェクトについて」
編者について
鹿児島国際大学附置地域総合研究所
1968年、鹿児島経済大学附属地域経済研究所として発足。
その後改組・名称変更を経て現在に至る。南九州~奄美・沖縄を中心とした地域志向研究として多様な調査および研究を進め、学内の研究・教育の向上を図るとともに地域社会の発展に貢献することを目的として活動を続けている。