【予約受付中】猫とクロワッサン
芸術祭で、「この詩を本にしてほしい」という声から生まれた詩集。
2025年、鹿児島・阿久根うみまち芸術祭で発表した詩とアートのインスタレーションに多く寄せられた、「展示された詩を本にしてほしい」という観客の声。その反響にこたえるように生まれたのが、本書である。
著者三冊目となる詩集では、ひらがなを中心としたやさしい日本語によって、誰もが詩の世界へ足を踏み入れられる。過去と現在、生者と死者、現実と記憶がゆるやかに溶け合い、ときに女性の声を借りながら、苦境に生きる者たちの祈りにも似た生が浮かび上がる。一篇ごとに異なる風景を見せながら、それらはやがて、一つの大きな生命の物語へと読者を導いていく。
発送予定:2026年8月7日 〜 2026年8月12日
著・田中重人
ISBN978-4-910372-60-0 C0092
定価1,980(本体1,800+税)
2026年8月7日刊行
病の向こう側で見つけた声
2015 年、著者は双極性障害を発症した。約5年にわたる闘病のなかで、偶然書き始めた詩を発表したところ、多くの読者の共感を呼ぶことになる。「病気を経験して以来、言葉が溢れてきて止まらない。」その言葉のとおり、闘病は著者に新たな表現をもたらした。
深い苦しみをくぐり抜けたからこそ紡ぐことのできる言葉は、静かでありながら確かな力を宿し、読む人の心を揺さぶる。
展示された著者の詩に読みふける観客。(阿久根うみまち芸術祭2025より)
著者プロフィール
田中重人(たなかしげと)
1976 年、兵庫県明石市生まれ。大阪産業大学環境デザイン学科セラミックアートゼミ卒業。現代アート作家として活動した後、上京。販売促進の仕事に従事する。東日本大震災を機に徳島県神山町へ移住し、地域コーディネーターとして働く。その後、病気と回復を経て、現代アート作家としての活動を再開。2015 年より詩作を始める。2020 年に第一詩集『トトとコト』、2021 年に第二詩集『ヴァルネラブル』を刊行。本作『猫とクロワッサン』は第三詩集となる。アートと詩を融合した作品制作を行い、各地で発表を続けている。第3 回木蓮賞(若松英輔氏主宰)受賞。