旅をする本 ―開こう、心おどる読書の扉―
広く世界を知り、深く人生を学びたい、10代のあなたへ。
ラ・サール学園の英語科教諭が、心を揺さぶられた本の数々。教え子たちに贈り続けた「私的読書案内」、10年間の歩み。
著者は2010年より、勤務校において読書案内冊子を作成し、生徒に毎月配付してきました。教師自身が感銘を受けた本を、経験や想いも交えて紹介し、生徒に「ぜひ読んでみたい!」と感じてほしいからです。本書は、著者がこの10年間に発信した紹介文から80冊を厳選し、10のテーマに分けて収録。「未来ある若者たちに読書の楽しさ・素晴らしさを伝えたい」という想いと、「世界の広さや人間の奥深さに目を向けてほしい」という願いをこめています。
四六判(128×188ミリ)
288頁
定価 (本体1600円+税)
ISBN 978-4904380956 C0095
2020年7月7日発行
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著者
丸山 晃 (まるやま あきら)
1979年長野県生まれ。京都大学大学院文学研究科修士課程修了。言語学を専攻し、ネイティブ・アメリカンの言語に取り組んだ。自転車で旅をしている途中で母校に奉職し、2005年よりラ・サール中学校・高等学校英語科教諭。自転車や徒歩など身体を使った旅が好き。本書が初めての単著となる。共著に『夢をかなえる英作文 新ユメサク』。2019年度、NHKテキスト「ラジオ英会話」誌上にて「英語教師が考える英語学習のエッセンス」を連載。
「はじめに」より
「読書を織り込みながら人生を編んでいく楽しさを少しでも伝えられたらいいな」と思い立ち、本書を作りました。(中略)心おどる本との出会いは、皆さんを動かし、人生の深いところに影響を与えていくと思います。/本書が、皆さんと本とをつなぐ一助となれば幸甚です。
テーマと紹介書籍例
紡ぐ 言葉×物語――『日本語の歴史』『日日是好日』『読書間奏文』など7冊
伝える 人間×ノンフィクション――『雲は答えなかった』『鯨人』など8冊
暮らす 家族×鹿児島――『旅をする木』「桜島」『パパは脳研究者』など10冊
学ぶ 学校×先生――『脳と気持ちの整理術』『質問する、問い返す』など9冊
訪れる 岩手・宮城×沖縄――『宝島』『宮沢賢治』『壬生義士伝』など7冊
働く 社会×仕事――『仕事道楽』『未来の年表』など7冊
考える 葛藤×哲学――『自分の中に毒を持て』『人生の授業』など8冊
想う 人生×共感――『モモ』『悪人』『アントキノイノチ』『あん』など7冊
旅をする1 世界×多様性 ――『旅に出よう』『すてきな地球の果て』など9冊
旅をする2 日本×追憶――『故郷忘じがたく候』『坊っちゃん』など8冊