青年は創り続ける  ―自民党静岡県連青年部・青年局の挑戦―

青年は創り続ける ―自民党静岡県連青年部・青年局の挑戦―

¥1,650

なぜ静岡の人口は減り続けるのか?
静岡の現状と課題を浮き彫りにし、新たな政策を問う、若手議員たちの挑戦

世界文化遺産となった富士山を仰ぎ駿河湾を見渡す素晴らしい景観、日照時間が長く寒暖差の少ない気候、豊かな水資源など、数々の優位な自然環境を持つ静岡県。
東は首都圏、西は名古屋圏・関西圏に通じ、交通上の立地にも恵まれて社会インフラも充実し、医療機器や医薬品の製造も盛んで、一見地方自治体の優等生に感じられる。

ところがデータをひもとくと、静岡県の人口流出超過は全国ワースト2位という現実に直面する。
なぜ静岡から人口が減り続けるのか?現役の与党青年地方議員と青年部役員9名が、データをもとにさまざまな原因を真摯に分析し、これからの地方行政に求められる役割を根底から見直しつつ、具体的な政策提言を試みた。
エネルギー、富士山静岡空港、航空産業、医療産業など、可能性豊かな分野に注目して都市経営的観点から地域が持つ強みを戦略的に活かす方法を探り、障がい者就労や地域教育など、人への投資にも目配りした魅力ある地方のビジョンを描き出す。

内閣総理大臣 自由民主党第25代総裁 安倍晋三氏推薦
「青年たちの提言が、地方創生を加速します。
自民党青年部・青年局、初の書籍提言を応援します。」

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A5判(148×210ミリ)
224頁
定価 (本体1500円+税)
ISBN 978-4-904380-60-4 C0031
2016年12月15日発行

送料、お支払手数料
無 料!

著 者

自由民主党静岡県支部連合会青年部・青年局

相坂摂治(静岡県議会議員)
池谷和正(焼津市議会議員)
石田江利子(焼津市議会議員)
酒井浩一(自民党静岡県連青年部長)
杉森賢二(長泉町議会議員)
杉山康弘(自民党静岡県連事務局員)
袴田崇寛(自民党静岡県連青年部長)
山本裕三(掛川市議害議員)
横田川真人(島田市議会議員)
(50音順)

はじめに(本文より)

(略)
若者の政治参加やまちづくりへの積極的な参画で、経済的にも環境的にも豊かな地域の将来を創ることが可能となるはずです。誰かがやればいい、自分には関係ないといった非主体的な考えや国政からのやらされ感に支配されたり、また単に専門のコンサルタント会社へ丸投げするだけでは、まちづくりの実感が得られず、理想とは違った姿になる恐れがあるでしょう。私たちは自由民主党に所属し、志をともにする20~40代の党員や若手地方議員の自発的な集まりで、地域の問題や近況などを伝えあい、想いや政策の実現に向けて日々街頭で訴えています。また、若者の積極的な政治への参加を目的として、毎年県内で公募提案型政策コンテストも開催しています。毎年大学生から新社会人までの数十名の応募者の中から書類選考し、決勝まで残った8名が、決勝大会で熱いプレゼン発表を繰り広げます。グランプリの政策提言や決勝に残った政策提言は、実際に県議会や市町議会の一般質問で青年部青年局の議員が提言を行い、実現に向けて取り組んでいきます。私たちは、国が掲げる「地方創生」「1億総活躍社会の実現」に向け、県民のみなさんにもっと政治や地域政策に興味を持ち参加してもらうきっかけになればと、「静岡県の現状や課題の整理」「将来を担うメンバーの想いや政策提言」をここに綴りました。

静岡県は、富士山を仰ぎ、駿河湾を見渡す素晴らしい自然環境で住みやすい地域です。しかし、「人口流出動向」(総務省、平成26年人口動態調査)は、前年比約2万人減の380万3481人で、北海道に次いで人口減少全国ワースト2位となっています。静岡県の魅力を広域に情報発信することももちろん大事なことですが、それとともに、財政の見直しや、医療福祉、子育て、教育、空港の利便性や観光、自然エネルギー活用など、それぞれの分野で課題に対する政策提言を掲げ、実際に取り組んでいくことが必要と考えます。
この本では、最初に「ランキングデータ分析―数字が示す静岡県のすがた」で、各分野の中で静岡県が今どのような状況にあるのかをデータをもとに説明します。そして、総論「青年の力、都市の可能性、この国の未来」では、静岡の現状と未来図から見た全体的な課題と展望を整理し、各論の「静岡創生!未来に向けた私たちの政策提言」では、個別の課題を追究し、改善策を盛り込んだ政策提言を行います。静岡の将来のために、地域でともに改善に取り組んでくださる関係者の方の、参考になれば幸いです。

目 次

はじめに
■ランキング
「ランキングデータ」分析 ―数字が示す静岡県のすがた
<総論>青年の力、都市の可能性、この国の未来
<各論>静岡創生!未来に向けた私たちの政策提言
■エネルギー問題
今後のエネルギー、リスク分散と地産地消 ―エネルギーの地産地消に向けた静岡の試み
■観光・交通問題
富士山静岡空港のこれから ―30年後を見据えた富士山静岡空港
■産業問題
製造業の復興と復権 ―静岡県内における航空産業~他県に学ぶ姿勢~
■農業問題
6次産業と静岡農業のこれから ―生産・加工・流通でわかる静岡農業の現実
■健康・医療問題
早期発見早期治療で世界一健康な地域へ ―新たな技術と予防医学でつくるクオリティ・オブ・ライフ
■障がい者福祉問題
1億総活躍社会を目指して ―障がい者一人一人が輝く社会を目指して
■子育て・教育問題
教育環境のあり方 ―家庭と地域で支える教育を目指して
あとがき