進化の時代を乗り切るための 人生と経営の道標
自身と自社の存在意義を、深化させるために。
未曾有と思われる困難にも、歴史をひもとけば先例があるものです。
社会が激変するなか、企業経営や人生の困難を乗り越えるために、何が必要なのでしょうか。
「会社とは、仕事とは、人間とは?」
困難や混乱が続く状況下、公認会計士・税理士として経営の現場を熟知する著者が、あらためて歴史・古典をひもとき、本質を見つめ直します。
答えを突き詰めた先に、道が拓け、深掘り=深化することで、進化につながる。
本書には、そんな「進化の時代」を生きる人々に贈りたいメッセージがあふれています。
(本文概要)
第一部では、コロナ禍の自粛生活のなか、著者がSNS上に「# BookCoverChallenge」として掲載した自身の読書履歴を紹介。
〝こんな時代にこそ読みたい100冊〟が並びます。
第二部は、各種セミナーなどにおける、著者の講演録。
仏教・儒教・歴史をベースとした「進化の時代にこそ必要な考え方」は、人生や経営を真摯に見つめ直したい多くの方々に味わってほしい内容です。
新書判(103×182ミリ)並製
244頁
定価 (本体1000円+税)
ISBN978-4-910372-03-7 C0234
2021年3月5日発行
著者
赤岩 茂(あかいわ・しげる)
公認会計士・税理士・情報処理システム監査技術者。千葉商科大学大学院商学研究科・特命教授。
昭和33年、茨城県生まれ。法政大学経営学部卒業後、監査法人等勤務を経て、平成元年2月に独立。
平成14年9月に税理士法人報徳事務所を設立、代表社員・理事長に就任。
人を大切にする経営学会副会長、日本でいちばん大切にしたい会社大賞審査委員、
古河市代表監査委員、結城信用金庫員外監事等を務める。
『後継者の仕事―進化の時代に必要な「経営のあり方と戦略」』(共編著・PHP研究所)、
『財務経営力の強化書』(共著・あさ出版)等、編著書多数。
「はじめに」より
私は、このような時代だからこそ、原点に戻り、哲学や歴史観に基づいて判断することこそが、まわりの情報に流されることなく、本質を見極めるためには必要なのではないかと考えています。(中略)
還暦を過ぎ、つくづく思うことは、人は自分の人生を主体的に生きることができるということです。
しかし、主体的に生きるためには、その「考え方」のヒントや判断基準を持つことが必要で、特に若いうちからその習慣を身につけることが大切です。
そのため、本書は、これから続く時代を生きる若人たちに贈りたいメッセージを意識してまとめています。
本書により、読者が自分の人生に対し、少しでも「プラスの意味付け」をしていただければと念ずるばかりです。
目次
はじめに
第一部 私の読書遍歴――非常時に再発見した良書百冊
第二部 歴史に学ぶ経営の本質
第一章 仏教に学ぶ人生の法則
一. はじめに
二. 人生の目的、人生の意味
三. 苦とは──四苦八苦
四. 人間の認識作用
五. 六道輪廻
六. 解脱→四諦八正道
七. 心の三毒──あなたの心を曇らせる原因
第二章 生きることは学ぶこと 学ぶことは生きること
一.はじめに──人生は正直。自分が想い、行動したことだけが結果としてあらわれる
二.原理原則に気づく
三.生きることは学ぶこと 学ぶことは生きること
四.時務学と本務学
五.人生を輝かせるために
六.人生計画と、日々を精一杯生き切ること
七.仕事とは「誰」に仕えることなのか、「何をもって」仕えることなのか
第三章 歴史からコロナ後の会社像をとらえなおす
一.はじめに
二.老舗企業に学ぶ
三.歴史に学ぶ
四.人口動態をみる
五.社会が真に求めるものは何か?
六.利益とは?
七.人生と経営の目的
八.進化の時代の経営のあり方