くるみざわしん 精神医療連作戯曲集 精神病院つばき荘/ひなの砦 ほか3篇
¥2,200
現役の精神科医が描く珠玉の5作品!!
精神科医として働いて23年の著者が、増す一方の自らの“汚れ”に光をあてる。
医師国家試験で知った医療界の現実、自分の正しい名前を取り戻そうとする医師、
「死について話をするのが怖い私」の独白、言葉の重みに呻吟する主治医の葛藤……。
コロナ以降の未上演2作品を含めた連作戯曲集。
A5判(148×210ミリ)
194頁
定価 (本体2000円+税)
ISBN978-4-904380-99-4 C0074
2021年2月19日刊行
著者
くるみざわしん
劇作家。精神科医。1966年長野県生まれ。
北区つかこうへい劇団戯曲作法塾、伊丹想流私塾で劇作を学ぶ。
本戯曲集収録の「ひなの砦」が2016年のOMS戯曲賞佳作に、
「精神病院つばき荘」が2017年の日本劇作家協会新人戯曲賞最終候補に選ばれる。
2019年から東大阪市の就労支援作業所「リカバリースペースみーる」との共同製作に取り組み、
「私 精神科医編」を執筆。
その後、「私 ケースワーカー編」「あなた 精神科医編」を連作。
目次より(全5篇)
精神病院つばき荘
ひなの砦
私 精神科医編
私 ケースワーカー編
あなた 精神科医編
―サリバンの夕べ under COVID-19 Crisis
著者より
どちらが患者で治療者なのかわからない。
どちらも患者で治療者である混沌に身を置き、精神医療の不条理に自由とユーモアを注ぎ込む。ここで人間の尊厳を問いかえす。