ぼーっとすると、よく見える ー統合失調症クローズの生き方
クローズでも、幸せに生き抜く極意とは──
統合失調症の生きづらさを抱えながらも、世間の荒波の中でクローズで生きることを選ぶ著者。
四十年余の闘病を経て、人生を振り返ったときに見えてきた、生きる極意とは?
趣味の鳥の観察から見いだされた独特の視点から、病を得る前と後、主治医との駆け引き、仕事上でのドタバタ、家族との葛藤、同居人との生活などを、コミカルに、そして真摯に描く。
四六判(128×188ミリ)
172頁
定価 (本体1200円+税)
ISBN 978-4-904380-97-0 C0095
2020年10月7日発行
著者
あべ・レギーネ
1961年、日本生まれ。18歳から心身不調。その中で上京、再度上京、懲りずに再三上京。職を転々とする。
2000年に統合失調症の診断を受け、クローズで働く。鳥(バードウォッチング)との出会いで人生好転。
スーパーマーケットでパートのかたわら、ぼーっと仕事をしている。趣味はおみくじ・タロット占い。
まえがき(本文より抜粋)
……何十年も精神的な病となんとか折り合って生きてきました。
少数派として生きざるを得ない状況で、人生の答えを自ら見つけなければならないとき、周囲の人々や世間の価値観の影響から自由になる必要があります。
この本の中にそのヒントを見いだしていただけたらと思います。
目次
まえがき
第一部 治療のある暮らし
第一章 症状と診断
第二章 主治医との治療関係─アザミ先生
第三章 主治医との治療関係─ホンソメ先生
第二部 仕事のある暮らし
第四章 仕事の選び方/コラム 福島記/コラム 離島へ
第三部 暮らしを振り返る
第五章 病を得る前・得た後
第六章 世に棲む(日常生活の彩り)
第七章 仲間と社会/コラム イタリア記・覚書
いろはかるた(統合失調症のやりすごし方)