心のケアの羅針盤
地域精神医療を展開した
精神科医の、36年の集大成!
地域でメンタルヘルスを考える
令和4年、高校の保健体育授業に取り込まれる精神保健。
長年、地域で包括的な精神医療を展開した著者が、早期発見・早期介入の重要性を解説しつつ、
精神保健医療福祉スタッフや教師に向けて、地域で役立つ精神医学を照らし出す。
四六判上製
300頁
定価 (本体3200円+税)
ISBN978-4-910372-02-0 C0047
2021年3月10日発行
著者
水野雅文 (みずの まさふみ)
1961年東京都生まれ。精神科医、博士(医学)。
86年慶應義塾大学医学部卒業、92年同大学院修了、
93-95年イタリア政府給費留学生としてパドヴァ大学へ留学、同心理学部visiting professor。
帰国後、慶應義塾大学精神神経科助手、専任講師、助教授を経て、
2006年より東邦大学医学部精神神経医学講座主任教授。
President, International Early Psychosis Association(2014-2016)
Honorary Fellow, World Association for Social Psychiatry
現在、(一社)日本社会精神医学会理事長、(公社)日本精神神経学会理事、
日本森田療法学会理事長、東京都精神保健福祉協議会理事長、日本精神保健・予防学会理事、
(公財)日本精神衛生会理事、東京都地方精神保健福祉審議会委員など。
著書に、『リカバリーのためのワークブック』(共編著、中央法規出版)、『心の病、初めが肝心』(朝日新聞出版)、
『精神科臨床倫理第4版』(共監訳、星和書店)、『精神科地域ケアの新展開』(共編著、星和書店)、
『精神疾患の早期発見・早期治療』(共監訳、金剛出版)、『インテグレイテッドメンタルヘルスケア』(共監訳、中央法規出版)ほか。
本書のポイント
▶ 精神科病院の脱施設化の実例が学べる
▶ 地域精神科医療でのポイントと連携が分かる
▶ 生物学的、社会精神医学的視点から早期発見の重要性を理解
▶ 高校におけるメンタルヘルス教育導入の流れがつかめる
目次
第1章 地域における包括的ケア
第2章 地域ケアの新展開
第3章 地域ケアにおける臨床倫理
第4章 治療開始の遅れについて
第5章 早期支援の臨床
第6章 精神保健予防と学校教育
本文より
精神疾患の発症と同時、さらに、前駆症状の時から何らかの手を打てないか、
さらに健康な時からメンタルヘルスに関する知識を持っていれば、前駆期さえも適切に逃れることができるかもしれない。