誰もが働いて幸せになる エル・チャレンジのもやいなおし
財政危機+障がい者の〝働きたい〞=?
効率化+福祉化=?
この難題に向き合った
社会的協同組合の20有余年を追う。
大阪知的障害者雇用促進建物サービス事業協同組合/編著
A5判並製 136頁
ISBN978-4-910372-16-7 C0036 定価1,980円(本体1,800円+税)
2021年11月10日刊行
「行政の福祉化」を掲げ、「大阪を障がい者雇用日本一にする」と宣言した大阪府ハートフル条例。財政危機のなか官民一体となった福祉の資源開発は、地域をいかに変えていったか? 大阪から、知的障がい者の「働く」「学ぶ」「暮らす」を検証する。
発刊にあたって
コロナ後、就職困難者は増え、いや急増しているかもしれません。就労支援を大阪府の条例にしたことの意味が試されます。障がい者が拓いた就労支援が、すべての人々に活かされていく、そうありたいものです。(中略)コロナ禍で、幾多の犠牲と忍耐、葛藤を経験しました。だからこそ、大阪の都市格として、福祉は見直されなければなりません。
編著者プロフィール
大阪知的障害者雇用促進建物サービス事業協同組合
(愛称:エル・チャレンジ)
1995年、「障がい者雇用を進めるための事業体をつくろう」をもとに、社会福祉法人、株式会社の4団体が集まり設立。愛称は「エル・チャレンジ(働く=Labor、挑戦=Challenge)」の意。2002年、自治体ビル管理契約研究会を発足。府・市の「総合評価一般競争入札制度」を実現させる。2007年、大阪ビルメンテナンス協会と協同事業を開始。
2012年、大阪府工賃向上計画推進事業を受託し、(一社)
エル・チャレンジ福祉機構設立。(一社)エルチャレンジを設立し、同年、就労移行支援、2014年、就労継続支援B型、総称えるえる設立。2015年、L’s collegeおおさか(自立訓練)を開校。2017年、L’s collegeおおさかプラス(B型)設立。
●本書のキーワード
知的障がい者 / 雇用 / 教育 / 大阪府ハートフル条例 / 行政の福祉化 / 大阪版雇用モデル / 共生雇用率 / 総合評価一般競争入札 / ビルメンテナンス / ソーシャルファーム